>岐阜福蕨産地研修2015報告 りんごの郷 福蕨を訪ねて ![]() 長瀬さんのりんご園で記念撮影 |
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【日 程】2015.11.06 | ||||||||||||||||||||
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【福蕨 長瀬重喜さん】 --------------------------- ![]() 福蕨の園主 |
遠いところをよくいらっしゃいました。 お世話になっている福わらびの園主の長瀬と申します。 私は兵庫県の生まれなのですが、 こちらで50年位百姓をやっているから いまだに関西弁です。 果樹園だけしか経験がありません。 |
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【栽培方法】
一応有機農業で、果樹は自然農法や無農薬にはなかなかならないという事で、一応安全な農薬を使ってやっています。特に8月以降、収穫期近くになってから、化学農薬はなるべく使わないでやっております。前に案内にも書きましたが、今まで8月からは*ボルドー液を使っていたのですが、真っ白にならないよう、それほど石灰を必要としない*コサイドを10年前から併用していたのですが、今年初めてボルドー液をやめて、全部コサイドに替えました。 今年大きく変わったのはそういう所です。 *どちらも有機農業で使用を認められている、病害を予防する殺菌剤。 木村秋則さん(奇跡のりんご作者)のように無農薬にするといいのですが、収量が三分の一になり、それで生活しようとしたら1個1000円とか2000円にしないとできない。私も一度10本ほど無農薬でやってみたのですが、無農薬のりんごもあるよと言っても結局誰も注文しなかったから諦めてやめました。やはり買ってもらえる品質のものを作らないとだめで、安全だと言えるのはどんな風にしたらよいのか、長いことかかっての工夫でした。 |
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【品種の説明 : ふじ】 --------------------------- ふじ 今おく手の品種に変った所です。ふじは息子がメインに収穫しています。ふじというのは30種類、40種類ありますので、この系統はこんな時期に収穫できて、この色具合だったらこうと、系統によって色具合とか時期が違います。 |
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【むつ】 --------------------------- むつ 酸味があって、あまり好まれないのですが、うちはジャムとかジュースを作る時の酸味づけに使っています。昔は香りが強かったのですが、有機質肥料にしたら香りが逆に弱いのかなと思います。最近の好みの変化で、今はふじに置き換わってきました。<BR> 清明 実が柔らかいけど新鮮でジュースがいっぱいあって、味も独特の甘さがあり、インドりんごに似た所があります。 |
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【シナノゴールド】 --------------------------- シナノゴールドは海抜600m以下が良いと言われて、ここは780mありますので、それでやめたのですが、群馬名月に力を入れています。12月の初めまでが群馬名月、あと黄色い品種を何にするか悩んでいる所で、はるか、こうこう、星の金貨というのもありますが、袋をかけないといけないので、作るのに手がかかります。 |
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【レッドゴールド】 --------------------------- レッドゴールド 特徴はおいしいとしか・・・。悪い特徴は完熟するとすぐにぼけるんです。芯カビ病が多いとか、収穫の手間が他の品種の5倍くらいかかります。 |
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【グラニュースミス】 --------------------------- これはふじに接ぎ木したものです。下の方にふじ、上はグラニースミスが生っています。グラニースミスは熱をかけるとトロトロに溶けるので、ヨーロッパでは加工するのに使います。温度が高くないと完熟せず、長期間保存はこの品種です。 |
【紅玉】 --------------------------- 紅玉 今年はあまり酸っぱくなくて失望した人が多いのではないでしょうか。蜜が入っていたのも多い。また実が大きくならなくて、小粒で酸味がなくて、苦情が来るなと思っていたら、やっぱり酸っぱくないという声がありました。 |
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【はるか】 --------------------------- 小さい木に黄色いりんごがなっている、あれがはるかです。これから増やしていこうかと思うのですが、実が小さいので袋をかけると大きくなるかなという事で今年試しています。袋をかけると小さい時に温度が保たれるので、ここのように気温の低い所はかける、かけないの差が大きいのでしょう。 味があっさりしていて、癖がないので、料亭などで料理の後に食べるのに適しています。 |
【ちゆき】 --------------------------- 果肉が黄色くならないので、加工に向いています。 【しゅんめい】 --------------------------- 持ったらずしっと重い。ふじよりも長持ちします。味はあまり存在感のある味ではありません。 |
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【スリムレッド】 --------------------------- 見ての通りの名前です。あれは1本だけです。味がいいわけではないが、姿が面白い。群馬県が作った品種です。関東では群馬県がりんごに力を入れています。 |
【こうこう】 --------------------------- まだ早いかもしれませんが…。弘前大学が作ったので弘という字が付くのです。おしりの色や全体も黄色いです。 |
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【Q&A あれこれ】 Q. 木一本で何個くらい採れますか?何年くらいたっていますか? A. 数えた事はないのですが200個?植えて10年以上たつかな? 同じふじでも根っこで違います。根っこの種類が今作られているのが10種類くらいあって、その畑でどの根っこが良くてどの品種が良いのかは5年10年作ってみないと結論が出ません。 Q. 何年くらい収穫できますか? A. その木によりますが、40年とか50年かな? 日本の有機農業は世界の中でパーセントが少ないと言われています。日本の農業の特色として、植物も良く育つ代わりに病気が出やすいのですね。それをどう乗り越えていくのかという、日本の特殊性を前提にした自立に対する考え方がハッキリしていないのが問題だと思います。 Q. 一般に売っているりんごは完熟を待たずに流通するのですか? A. ケースバイケースで、ふじのように日持ちの良いものは長野県などは完熟させて年内販売する、貯蔵力のある青森県では若めに 採って年明けに出てくるという、暗黙の流れがあるようです。 Q. 木にくくり付けてあるペットボトルは何ですか? A. 2種類あって、カメムシの嫌う匂いの出る物と蜂をとる為です。 カメムシはそれでも来るので手間ばかりかかります。 Q. 一般に売っているりんごとここのりんごの違いは何ですか? A. 化学肥料で作った物は有機質肥料で作った物より甘みは出やすいが、喉を通った後、いつまでも口に残ります。有機のものは後口が良いと思います。一概にこれがいいというのは分かりませんが、投下した有機肥料が土を作り、同じ味になるまでに何年かかるのか?土が問題です。 Q. いろんな品種があるんですね。 A. どこの畑でも同じ品種が一列二列と並んでいます。ある人が長瀬さんの畑は、長瀬さんの頭の中と一緒でごちゃごちゃなんやと、なるほどうまい事言うなと・・・。 Q. 受粉はこれだけ品種があると人の手でやるんですね? A. ふじに限って人の手でやります。蜂でも十分受粉するのですが、人間の手で丁寧に受粉してやると形の良い物が出来ます。ほかは普通に飛んでいる蜂で自然にまかせて十分です。 Q. 品種の違う同士交雑すると味は同じですか? A. それは変わらないです。花粉の影響を受けるのはトウモロコシやカボチャですが、りんごはどの花粉を持ってきても大丈夫です。 Q. その年の天候によっても出来栄えが変りますか? A. その年その年の天候や肥料でも味が違うし、同じように雨が降っても雨の降る時期が何月に降ったかによって肥料の効き方が違います。今年は5月6月に雨が全然なかったものですから、その割に果物だけが大きくなって、どんな影響が出るのか心配でした。 うちは直販ばかりなので、鮮度を保つために完熟したものを冷蔵庫に保存するのを原則にしています。同じ栽培面積に比べたら人の3倍くらいの冷蔵庫を持っています。 |
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