フェスタ報告


未来ネットでは、毎年会員の皆さんと、安心な食べ物や暮らしの情報、環境問題などについて、 生産者を招きミニ講演会を開催しています。
09年は、「おいしく楽しく学んdeフェスタ」と題し、取扱い品の応用例他を試食しながら、4会場で実施しました。



おいしく楽しく学んdeフェスタ2009報告
     ★11/ 10 ミルクファーム蔵王 社長  小峯 誠さん
         かね光間瀬精肉店   間瀬雅子さん
★11/13  ライスロッヂ大潟黒瀬農舎  黒瀬 正さん
★12/ 1  みやぎの酪農組合長  三浦鉄夫さん 
         ひだまりおやさい生産者 大池 陽子さん
★12/ 4  舘養蜂場          舘 正浩さん 


農家と消費者の架け橋になること 
  2009 11/10
安城市民会館

ミルクファーム蔵王 社長
 小峯 誠さん
 会社の概要や酪農家の立場から、牛乳を飲むことの大切さ、いろいろな国の酪農形態を紹介し、日本はどういう状況にあるのかをお話したいと思います。
《 ミルクファーム蔵王の紹介 》
最初に、会社の概要。どちらもなくてはならないということから「農家と消費者の架け橋となる」というのが当社の経営理念です。設立は平成7年11月12日、資本金1億1980万円。みやぎの酪農組合員、みやぎの酪農農業協同組合、あいコープみやぎ、山形県酪農協同組合、全酪連、デイライン(物流会社・全酪連の子会社)と自社で出資。総事業費8億、社員数19名です。
 扱い品目の牛乳は、無調整のリッターもの、900mlのビン、10L業務用や、皆さんにお届けしているノンホモ牛乳。生乳100%のプレーンヨーグルトは、3種の乳酸菌のものと、未来ネット用3種の乳酸菌+ビフィズス菌のものを製造。加工乳は、宮城の代表的な洋菓子「萩の月」の原材料用を100%納めています。主な販売先としては、あいコープみやぎ、生活クラブ連合会山形と、農家も自分たちで消費ということで、みやぎの酪農があります。取引先は、全酪連、日本紙パック、みやぎの酪農など。取引銀行は農林公庫です。
 私の紹介。生年月日は、昭和33年で今50歳です。家族構成は、両親と妻。長男はアメリカに行っています。父親が最初に入植し、昔のことでよく分かりませんが、だいぶ苦労したそうです。昭和52年に宮城県の高校を卒業、宮城県農業大学校畜産学部卒です。免許資格は10数種持っていますが、機械、牛の繁殖とかが得意分野です。職歴は、7年程酪農組合の理事をやりました。4年前にミルクファーム蔵王の会長になり現在は社長です。趣味は牛ではなく、雉とか孔雀を30種ほど飼育していまして、全日本雉類育成保存研究会の副会長です。未来ネットさんとは、1年とちょっと、年間80万本を目標に取引をしています。改めて感謝申し上げる次第です。
《 ノンホモ・NON−GM飼料は使命 》
 ノンホモ牛乳については、生みの苦しみは我々の会社にもありました。未来ネットさんの牛乳へのこだわりの深さにはホトホト参りました。ノンホモ用の設備投資分も高くて回収するのが大変。何から何からまでのこだわりに、何とかお答えすることができたかと思います。殺菌温度を72℃15秒きっちり守るのが大事だと言い、脂肪を壊さず搾りたての牛乳が飲みたいと、こんな山ん中まで数え切れない位よく来られた。現在、東北でもプレート殺菌は我社を含めて2社だけ。飼料100%.NON-GMは我社だけ。こういう牛乳を残していくのも使命。飲んでいただける人が居ないと続けていかれないので、今後ともよろしくお願いします。
原乳ですが、蔵王山麓は、特に自給飼料の多い地域で、牧草やNON-GM飼料、デントコーンを主として使用しています。
 次にパックですが、原材料は主に北米とヨーロッパからの輸入100%です。冷涼な気候でしか育たない針葉樹の、中心部分のみのバージンパルプを使っています。針葉樹は成長が遅い。繊維が細くて長く、牛乳がもれないしパックも壊れないという性質がある。原料が若干不足気味だが、できるだけ長く続けられるといいなあと思います。
《 酪農は農業の最終地点 》
牛乳の歴史は非常に古く、紀元前2千年前から飲まれていて、
日本にはインド、中国、朝鮮経由で入ってきたそうです。江戸時代8代将軍吉宗の時代に奨励され、明治を経て西洋式の酪農が導入され今に至ります。世界で生産量が多いのはアメリカで、輸出量もトップです。2〜3千頭の牛を飼い、24時間機械が動いている大型牧場も、伝統的な小規模な家族経営もあり、年間消費量は国民一人当たり100kg。日本の平均は40 kg位ですが、未来ネットさんはそれ以上飲んでいることになりますね。
酪農も気候風土に合った形態があると思います。草の一杯ある時期に分娩を合わせる。冬にはサイレージで採っておいたものを補う。私は卒論で「季節分娩で経済的効果あるのか?」というのをまとめたのですが、日本ではメリットは無い、という結果になりました。牛乳の価格は、夏には量も脂肪も少なく金額も安い。冬場は量も脂肪も多くなるが、大きなメリットは無かった。しかし今後、草地が利用できれば最終的には季節型の分娩をしようと思っているが、12月に戻ってくる息子がどういう経営をするか?交代の時期がいちばん大変で、経営スタイルが3代4代続いていくのは難しい。毎年6%位の酪農家がやめている。これが続けば、そんなに遠くない時期に酪農が無くなってしまう。
 牛乳の価格は、生産農家の値段で国際平均が50円、日本が一番高く100円。理由は、草や穀物など資源が無いからだ。
 日本の水田、酪農、畜産、風土に合ったものが大事。農業における最終地点が酪農。飼料生産、繁殖・育成、堆肥の循環まで、自己完結できるのは酪農なのかなと思います。到達するのは「いのちの大切さ」食育だろう。後世に伝えていかなくては。
最後になりますが、これほどこだわっている消費者は、他にはありません。また、蔵王に研修で来られたときは、さらによいご案内ができるようにします。末永いお付き合いをお願いします。
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美味しく安全なお肉を届けます
2009 11/10
安城市民会館

かね光間瀬精肉店
 間瀬雅子さん
 
 東浦町で精肉店をご家族で経営 

 未来ネットさんとのおつきあいは15年ぐらいになります。豚肉の取扱いを始めたいと言われ、嬉しかったです。ちょうど、以前仕入れていた三重県の養豚家がお年でやめられ、新しく有竹さんと始める時でした。豚の飲み水を変えてもらい、飼料もメーカーからもらって調べて、遺伝子組み換えでないことがわかりました。唯一、大豆タンパクが気になったので、落花生カスに代えてもらいました。仔豚は離乳食のときだけ、飼料に抗生物質を使っているそうです。最近、豚肉の脂身が減り、美味しくなってきてホッとしています。お肉を真空パックにするとき、うちはガスを入れていません。入れると、外見はきれいですが、中は黒くなり4日ぐらいで臭いが悪くなってしまいます。
 12月から岡村牧場の牛肉(※)をお届けします。岡村さんから美味しいお肉を期待しています。
(※) 放牧し2回お産した後NON-GM飼料で4ヶ月肥育した牛のお肉です。

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「秋田・大潟村の米作り」
2009 11/13
  東生涯学習センター 
(名古屋市)
ライスロッヂ大潟 黒瀬農舎  
黒瀬 正さん
 
《 異常気象 》
最近は温暖化でもうめちゃくちゃおかしい。大潟村は海岸なので例年だと、積雪量はよく降って30cmぐらいなのに、すぐ前が見えないぐらいのドカ雪で3年前は1mも雪が降りました。昨年のように雪がない年は2月3月も寒い。4月の苗作りも寒くて大変。5月6月も7月もちっとも良くならずに、今年は何年来かの冷害かなと、東北の人は思っていました。それが、一番大事な穂が出てからの8月の末に回復して、例年より10日位遅れて、豊作とはいえないが、悪いところで5%ぐらいの減収ですみました。ご心配かけましたが、どうにかよくなりました。
《 ブナ林を守る運動 》
 元々秋田というのは、上流は全部がブナ林で、昔から夏でも水が枯れなかったが、30年ほど前に水が枯れかけた。なんでだろうとよく考えたら、ブナを切って、杉を植林していったから。「上流にブナを植えよう」上の人にも関心もってもらおうということで、毎年文化の日の見学会には、東京や大阪の人も参加して、今年は150人ぐらい集まったんですが、雪が降って真っ白、こんなことは初めて。どうなることだろうと心配しましたが、結果的には「こんな珍しい風景でよかった」となりました。
マンガの釣り吉三平という実写の映画のロケ地になった所が、私たちがブナを植えているこの辺なんです。三平が飛び込んだりしている映画のDVD借りて見てください。
《 無農薬の米作りの工夫 》
草との戦い 除草機を田植えの後5月末から7月10日位の間に3回ぐらい入れてある程度草をおさえていきます。やりすぎると稲が傷みますので週に1回位。そのあと、除草のおばさんたちが手作業で、ずーとやります。大変な作業なんですけど。
「草を見ずして草をとれ」というのは篤農家*の精神論だと思っていましたが、科学性がある言葉でした。草は6月に出てきたなと思ったら、3日たつと草は倍、もう3日おいたら、また倍になって最後は草取り不可能になるんです。それで、見ない間にやるというのが、一番手間がいらず合理的だったわけです。
 もう一つは、草を出さないように、徹底的に水田の管理をします。田んぼをいかに水平にするか。それから水加減。深いとイネが死ぬ、浅いと草が出ます。如何に均一にしろかきを丁寧にやるかで、普段の発生量を4分の1か5分の1にまでに減らす、そういう(草が出る前に対処する)発想にしないとだめだ。
農薬もそう、環境に悪いからということだけでなく、病気を出さないようなイネの作り方をするということです。

    【写真は、広い田んぼで刈り取り作業中の息子さん】
種モミの消毒で病害虫を防ぐ 種モミの消毒。昔は、有機水銀を使う方法(一般的)でした。それ以前にやっていた冷水温湯式。基本的に60か61℃に10分浸してすぐ冷やす方法です。10分以上やったら病気は抑えられるがイネは半分ぐらいしか出てこない。温度が低かったり時間が足らないと、イネは出るが病気も出る場合があります。
種まきの頃に極端な低温が来ると、そういう消毒をやらないと病気が出て困ります。
イネミズゾウムシは昭和43〜4年アメリカの牧草に混じって、名古屋港に上陸してから。15年位で秋田でも出る様になってきました。イネがバタバタ倒れて壊滅状態にまでなります。天敵がいないので、大発生します。対策としては、油ですね。ピュッピュッとまくと、虫が呼吸できなくなります。
夏のイネカメムシは、穂が出たときにスッと吸うので、お米に黒い斑点が付くものです。対策には、田植えしてから2週間に1回徹底的に虫取りをして、あとは穂の出る10日前からやめます。穂が出たら、虫の寝床を荒らさないように草取りはしません。虫が米に移らない様にすれば、3分の1位に減らせます。
 秋田の場合、冷害そのものでやられることはないですが、副次被害があります。積算温度が足らなくて、イネは出ても実が大きくならない。それが冷害なんですが、副次被害というのは、夏に寒いとイモチ病がでて壊滅的な被害を受けます。6割7割の減収も。それが無農薬でやっていると心配です。
《 美味しさの秘密は水分含有量 》
 どういう乾燥の仕方が美味しいのか、専門家と色々議論して、味と風味を残すにはどうしたらいいか、3年ぐらい考えました。はさがけの米がうまくないのはなぜか。表面が乾いても雨が降ると、中が腐ってくるからだめです。
機械では、乾燥しすぎてまずくならないよう、天日でむしろ干しのように、温度を上げずやるのがコツ。20時間くらいを目標に、時間をかけてゆっくりすれば、美味しくできあがります。
皆さんのところにお届けの米の場合、15.5~16%ぐらい水分が少し大目ですので、ひょっとして虫が出たりかびたり事故があるかもしれませんので、早目に食べてください。あまり暑いときには冷蔵庫にいれるなど保存してください。
《 日本の食糧自給率 》
  ものすごく悪い。先進国の中で最低です。20年度には39.6%まで落ちました。なぜ自給率が落ちてきたのか。農業人口の半分以上が70歳以上で高齢化しています。農業純生産額は、農家の所得が6兆円だったのが、18年には3兆円まで減りました。生産量は減っていないのに価格が下っているので、農業ではやっていけません。

【グラフ 農業従事者の年齢構成 : 近年では高齢者の割合が増えている。】
食料というのは、自国の為に作って、余ったら1〜2割よそに売るものです。常に不作や異常気象になってくれば、その国は飢饉になります。食料の確保が不安定です。
昭和35〜40年には日本人一人当たり120kg(2俵)の米の消費量だったのが、統計上一昨年は60kg。その上、国民の食生活が変わってしまって、家で食べるのは半分の30kgで、あとは外食。自給率を上げることは、政府がやるべき問題でなく、「各家庭でご飯中心の食事をきちんと食べる」というのが最大の方策です。
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酪農人生一直線!
2009 12/1
一宮スポーツ文化センター

みやぎの酪農組合長
 三浦 鉄夫さん
《 みやぎの酪農組合は牛乳だけ 》
  「みやぎの酪農」は、牛乳の生産だけをしている
酪農組合で、宮城県全域に450名ほど組合員がおり、年間8万t、10t車のタンクローリーで25台位の牛乳が毎日生産されています。
 私は生産者であり、処理業者であり、消費者であります。家族構成は、孫を含めて6名です。経営規模は、12〜13町歩、宮城県内では大きい方です。私の親父が昭和27年に、仔牛一頭をかったのが、酪農の始まりです。中学1年になった頃に牛乳の生産が始まり、近くに全酪連の工場があり、自転車に牛乳缶を積んで、6年間毎日運びました。スポーツが好きで、自転車に重いものを積んで毎日漕ぐもんですから、モモが太くなって、柔道3段になりました。この当時は大変辛かったもんです。その後、福島で2年間酪農の勉強後、経営に入りました。
 
《 酪農家の仕事ーー牛が生まれ育っていく楽しみ 》
 5時位には牛舎に入り、まずひと回りをします。夜の間に病気になり、朝死んでたりするので、一番緊張するときです。その後、牛を起こす為に最初に餌を与えます。牛が食べている間に搾乳の準備をします。
 経営の中で一番大事な仕事は、乳房炎を発生させないことです。最初に乳房を温かい殺菌したお湯で洗って、その後ペーパータオルで乳頭を拭き取り、ミルカー装着します。搾乳が1時間半ほどかかります。そして搾った牛乳はバルククーラーに入り、5℃で貯蔵されます。集乳時に、そこからサンプルを取り検査をし、その後、工場に運ぶというシステムが1日の作業の流れです。
 朝食は早い人で8〜9時。夕方5時からまた搾乳し、7〜9時頃まで休めないというのが酪農の仕事です。
 組合のヘルパー事業があり、休みたい日に来てくれて、代わって仕事をしてくれます。しかし値段が高くて、搾った牛乳代金と同額位はヘルパーへの支払いとなります。この料金をどうにか安くならないかと検討しています。
 30頭の乳牛がいますと、年間25頭はお産があります。自然分娩では、仔牛や親牛がダメになったりすることがあるので、ついててやらないといけません。牛がダメになるのは7〜8割はお産前後。動物が好きで、真面目で健康な人でないと酪農が難しいです。ただ、厳しい仕事で、嫌な仕事かと思われるかもしれませんが、それはまるっきり反対で、やはり牛が生まれ育って行く分楽しみもあるし、酪農をやっていて良かったと感じることが多いわけです。
 
《 できるだけ長生きの牛に 》
  人間は親から免疫をもらうんですが、牛は免疫を親からもらわない動物です。初乳に免疫成分が含まれているので、母牛のおっぱいはできるだけ早く与える方が良いのですが、おっぱいがでない場合は、大変なことになります。一ヶ月後に急に死んだり、弱くなったりします。分娩してできるだけ早い機会に母乳の成分で免疫グロブリンが含まれた初乳をお腹いっぱい飲ませるというのが、丈夫な仔牛の第一条件であります。これが酪農家の一番大事な仕事です。
 だいたい大きな牛で、1日1回3〜4?、一週間続けた後、代用乳に切り替えます。その時に水と干草とスターター(固形飼料)という物を離乳食という形で与え始めます。2ヶ月後、離乳食が1kg食べられるようになった時に代用乳を止め、水と離乳食を与えます。
 その頃体重が60kgになり、「除角」します。角が出ていると、管理している人間がケガをしたり、放牧した牛同士で突き合ったりするので角を取ります。角は生まれて2ヶ月ぐらいですと小さくて毛の中に隠れているので、ハサミでちょん切ってあと伸びて来ないように、焼きごてで焼いてやります。
 7〜8ヶ月になりますと、発情期がきます。13ヶ月になって体重が370kg位、体高が1.27〜1.30mくらいになった時に種を付けます。人工授精で約70%の高い確率で妊娠します。
 お産までは、23〜24ヶ月ということで、初めて搾乳牛の仲間入りをします。種をつけて2ヶ月くらいで妊娠鑑定をします。エコーを使うと雌雄までわかりますが、我々は直腸へ手を入れて、検査します。100%間違いありません。
多く餌を与えて、多く搾ろうとする為に牛の寿命が短くなっています。苦労しながら育てた牛はできるだけ長く飼ってやろうということで住環境を良くしたり放牧をしたり、その方向に行かざるを得ないと思っています。
 
《 グレードの高い牛乳 》
  皆さんにご利用いただいてるNON-GMOノンホモ牛乳は日本国内のグレードの非常に高い牛乳です。今、非常に飲用乳の消費が落ち込んでいて、10円の値上げをさせて頂きましたが、生産者には4円ちょっとしか入って来ていません。その辺をご理解頂いて、牛乳の消費を拡大しなければと思っています。
 牛乳をそのまま搾ったものはコレステロールとメタボとかの原因にならないはずです。
 牛乳の本当の良さは毎日新しい発見がされています。牛乳の機能はまだ未知数のものがあります。いろんな機能性食品とか機能性薬品がでていますが、それはみんな牛乳の成分を引き出したり抜いたりして作り出したものがかなりあります。牛乳を毎日飲めばサプリメントは必要ありません。
 私達は牛舎から搾ったものをそのまま飲んで欲しいと思っているので、皆さんにも我々の気持ちを受け取って、無調整牛乳を充分飲んで頂きたいと思います。
 アメリカのバイオエタノールで穀物生産が盛んに行われていて、みんな遺伝子組み換えの作物になっています。その結果、NON-GMO作物を作っている農家がどんどん減っています。全酪連にお願いをして供給してもらっています。私の目の黒いうちは、未来ネットのNON-GMO牛乳を続けたいと思っています。よろしくお願いしたいと思います。
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ひだまりおやさいの大池です!
2009 12/1
  一宮スポーツ文化センター

ひだまりおやさい
有機農業生産者(江南市)
 大池 陽子さん
 
《 豊かに生きていくためには? 》
 はじめまして!ひだまりおやさいの大池陽子です。
 師匠である佐々木さんの下で1年間の研修後、今年4月に独立し、5月から未来ネットの野菜セットを担当させて頂いています。
 健康にも精神的にも豊かに生きていくためには?と考え、辿り着いたのが有機農業でした。より良い食べ物を摂取し、自分のエネルギーにする。そういうものを生産して多くの方に食べていただきたいと思い仕事として選びました。
 江南市の畑は800uくらいの小さな畑で、今約20種類程の野菜を無農薬、無化学肥料で育てています。もともと野菜は自分で育つ力を持っているので、土地に力があれば、成長を見て少し助ける形で、肥料をやる程度です。有機野菜は小ぶりのものが多いですが、しっかり、じっくり、たくましく育つので、旨味、甘みが凝縮しています。
 また、3月、6月、9月は端境期といって、野菜の種類や量が少ない時期です。できれば、一年を通して、いろんな野菜を味わって、応援していただけると、嬉しく思います。
 これからもよろしくお願いいたします。
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うちは蜂が社長です。
2009 12/4
日進市民会館

舘養蜂場
  舘 正浩さん
《 大正元年創業して私が4代目 》
 私は三重県桑名市を拠点として北は北海道まで花を求めて蜂を持って移動している養蜂家です。大正元年創業して私が4代目です。
 当初養蜂家はハチミツを採るだけで、昭和になってからは健康ブームでロイヤルゼリーの採集、花粉の採集、また自然破壊で蜜源植物が減少したことによって蜜蜂の販売とか、蜜蜂自体の花粉交配のリースを営んでいます。
《 大量に蜜蜂がいなくなる! その原因は? 》
 2005年アメリカで蜜蜂が原因不明で失踪するということが起こり、CCDといいますが蜂群崩壊の略です。
 基本的に蜜蜂の生態というのは女王蜂1匹に対してオス蜂と、働き蜂はメスですが、卵、幼虫、さなぎからなるコロニーで形成されています。その中で働き蜂の役割分担で育児蜂、貯蔵蜂、集蜜蜂と3段階に分かれており、その割合が崩れると蜂群崩壊が始まります。
 原因は不明で、学者の仮説によると先ずダニの寄生という問題があります。幼虫のうちから寄生して成虫になっても体液を吸うダニで、奇形蜂となります。
 次に芽胞菌によるフソ病という病気があります。幼虫が腐る病気で法定伝染病に指定されていて、私たち養蜂家は家畜保健衛生所 (寄生するダニ)の検査を受け、北海道に移動する場合は、北海道の家畜保健衛生所にその許可証を提出しないといけません。
 フソ病が出た場合には半径3km以内にいる他の養蜂家の蜂もすべて焼却処分をしないといけない病気で、どこにも移動できない状態になります。
 他にも真菌による病気や腸炎を引き起こす病気、ダニ(右上)からのウィルスによる病気で、縮れ蜂(右下)が出たり奇形が出る病気もあります。

(縮れた羽)
 外的要因として一つ目は農薬で、昭和1ケタの私のオヤジの代から農薬との戦いです。あとは地球温暖化とか電磁波の影響で、電磁波によって、蜂が自分の巣に帰る帰巣本能が低下するのではないかという説もあります。あとは遺伝子組み換え作物で、アメリカではトウモロコシ、ナタネ、デントコーンが遺伝子組み換え作物になって、その花粉で蜂が奇形になるのではないかという学者もいます。
 もう一つは単一花粉源による栄養的な問題があります。最初にCCDが発生したカリフォルニア州では見渡す限りアーモンド畑で、それ以外の雑草はすべて除草剤によって取り除かれますので、蜂は花粉交配の期間アーモンドの花粉しか自分の巣に集めてこられません。そのことによって栄養が偏って、栄養障害になるという説もあります。アメリカは広い国土なので、養蜂家は3000km〜4000kmと移動するので、トラック輸送によるストレスも考えられます。
 自分が蜜蜂を飼っていて思うのは、ダニと農薬の問題です。私の見解としてはここ数年、斑点米の原因となるカメムシの防除にネオニコチノイド系の農薬がすごい勢いで使われていて、それによって、とてつもなく蜂の死骸が出ている現状があります。
《 蜜蜂不足の解消は、蜂を休ませるサイクル 》
 花粉交配に蜂を使っているハウス農家との連携という面で、農家は蜜蜂を農業資材としてしか見てこなかったのですが、これからは蜜蜂を従業員として、良い環境の中で一緒に働くという風に扱っていただきたいと思います。
私たち養蜂家は花粉交配に蜂を貸し出すことをただの余力として考えており、その結果自分の蜂が痛めつけられるというのが一番ふがいないことなので、このままではハウス農家への貸し出しを切り捨てるということも考えざるをえません。農水省はハウス農家を助ける事ばかりで、私たち養蜂家が農業に貢献していることをわかっていただかないと養蜂の業が成り立たないということになります。

(花の種類により色も様々なハチミツ)
 今蜜蜂不足が騒がれていますが、昔はゆっくりと休ませて、ある程度繁殖をさせた状態で次の果物に貸し出すとか、休む期間があったのです。今は蜂の貸し出し期間が長く、イチゴに入っていた蜂がリンゴに間に合わない状態で、イチゴに出す交配蜂、リンゴに出す交配蜂、サクランボに出す交配蜂と、養蜂家がそれぞれの蜂をすべて持たないと数が間に合わないという状態が続いています。貸し出し期間を短い流れに戻すことによって、今の国内の養蜂家の蜂で十分国内の花粉交配が間に合う形にしなければならないと思います。
 消費者は野菜の旬の時期っていうのをご存知でない方が多いのではないでしょうか。私たち蜂屋も農家も皆さんに「おいしい」と言って食べてもらうことを目指しているのですが、今の流通形態では不可能なのです。
 無農薬とか有機栽培を好んでいる消費者でも虫食いを食べないのです。そこに問題があり、私達生産者が作りたいもの、消費者が食べたいもの、その合致点というのが、幅が広くなりすぎているのが現状ではないかと思います。私個人の主観ですが、農作物の収量よりも質での適正価格がきちんと設定されないとダメだと思います。
《 養蜂家を農業に貢献する経営体 》
 農水省が定めた農林業センサスというものがあり、栽培規模、使用規模によって一つの経営体とみなすという基準を設けていますが、養蜂業は農林業センサスの中にも含まれていません。蜜蜂不足のことをいい機会にして、今やっと農水省が動いてくれているというのが現状です。私たちの取り組みとして、養蜂家を国の中で農業へ貢献している経営体とみなしていただきたいと、今年の春から市役所に行って動いてるのです。農業への貢献度が統計として現れ、それに基づいて、蜜蜂不足に対しても農水省が大学や研究機関に働きかけて、何が原因なのかを調べようということで動いているのです。現在養蜂家から調子の悪い蜂をサンプルとして出して、ウィルスとか病気関係や今まで日本にないようなウィルスが入っていないかとかも調べてもらっています。
養蜂家としても薬になるべく頼らずに、蜂の免疫力を高めるような、自然界の中で薬に代わるようなものはないかと模索しています。最近天然ハーブとか、水中善玉菌のEM菌やビール酵母とか天然物質で、蜂がダニとか病気とかに対する免疫力を高めるような体づくりをしていくような方向性を目指さなければ、薬に頼る時代は終わっていると思います。
《 蜂が元気になって、やりがいのある養蜂を! 》
 それと今現在私達養蜂家の採蜜するものは、レンゲ、クローバー、ミカン、リンゴに依存していて、こういう花は人によって栽培されている花です。私の父親の代には養蜂家は山へ入り、北海道で言えば国有林の中に蜂を入れます。あとは長野県でも蓼科の山の中とか、そういう山に蜂がいるのが当然ですけれども、ここ最近消費者の方も舌が肥えてきて、レンゲとかクローバー、麓にある花がおいしいということで、だんだんと蜂が里へ降りてきています。以前私たちがレンゲ採蜜している時には調子がおかしいと思っていた蜂が、北海道に行って国有林の中に入れたら元気になったということがよくありました。山に入れることによって農薬にかからない活性化された蜂になるということは私たちが身近に見て感じたことです。
 ここ数年のハチミツ不足は中国製品のバッシングによって国産ハチミツの取り合いとなり3倍ぐらいに相場があがっています。特に北海道産は、今まで国産ハチミツに見向きもしなかった問屋さんが直接買い付けに来て、とてつもない金額を提示して来るわけです。
 養蜂家は皆さんからすればバブルのように思われるかもしれませんが、私たちはハチミツの価格が上がっても蜂の元気がなかったら全然うれしくありません。蜂が元気でやりがいがある、つらいけれどもこのハチミツを採れば何とか1年が終わる、がんばるぞというのが心の中の原動力となるのです。今後何とか蜂が元気になっていって、こだわりを持ったハチミツを提供できるように努力していきますので、皆さんのご協力をお願いします。
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