第34回定期総会 報告

2010年 5月14日(金) WINCあいち小ホールにて行われました。

第34回未来ネット定期総会

議   題
・2009年度 活動報告並びに会計報告
・2009年度 会計監査報告
・2010年度委員、会計監査選出
・2010年度 活動方針案 並びに予算案
・生産者のお話
 (デイライン 会長・ミルクファーム蔵王品質管理部・酪農家)
議事は、つつがなく承認され、来賓のお話の要約を以下に報告します。

 ◇デイライン会長   米山 光明さん   
 ◇ミルクファーム蔵王・品質管理部 菊池 強さん
 ◇酪農家のお話 倉繁 正人さん  (蔵王プロヴァンスファーム) 
「ノンホモ牛乳の流通を担って」     デイライン会長 米山 光明さん

米山さん
 常日頃、物流に協力していただきましてありがとうございます。私ども、未来ネット様とミルクファーム蔵王様のノンホモ牛乳開発の中での物流業務の話をいただきまして、本当に宮城県からこの愛知県までの物流が可能か、ミルクファーム蔵王様と協議をしてまいりました。
 直行は不可能ですが私どもの埼玉県の狭山物流センターで中継をしてお届けをする、という提案をさせていただきました。
 物流センターには運営委員の方も見学の上、スタートをしました。20年4月は油価格が高騰した年で、スタートと同時に運賃値上げをお願いしなければいけないかと、そうとう議論しました。その間に油価格は下がり現在にいたっています。
 私どもは全国酪農連合会の100%子会社です。元々牛乳、乳製品などのチルド、冷凍食品を全国的に配送しています。デジタルタコグラフを全車に取り付け、品質管理、安全管理の面で物流のトレサビリティができるシステムにしています。配送中の温度、出発時間、受入れ時間がデジタル化されており、帰ってきたドライバーがすぐ反省会をしたり、報告を受けるシステムをとっております。
 会社の理念は安心、安全、確実で、特に安全管理、品質管理が物流の中でも大きな仕事だと思っています。
 東海管内で65台トラックを持っています。街中で見かけマナー違反があったり、車が汚い等、お気付きの時には、ご忠告下さい。さらに物流の改善に繋がっていくと思っています。皆様の信頼に答えられる運送屋となりたいと思っていますので、是非ご協力をお願い致します。

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「パスチャライズ牛乳の品質管理」 
                ミルクファーム蔵王・品質管理部 菊池 強さん

菊池さん
 私は6年余り、品質管理で主に製品の検査、工程の検査(製造室内の空気の清浄なども含む)をやっています。またクレームの集計も担当して現場に起因するものに対して指導し、改善されたか確認しています。HACCP(総合衛生製造管理)の事務局も努め、現在、品質管理室2名で、昨年入社の若い者と仕事しています。
 ノンホモ牛乳の検査は通常の検査と大きな差はありません。主に製品検査、その中でも微生物の検査、乳脂肪分、全固形分、無脂乳固形分の成分の検査、比重、アルコール検査、異物検査、酸度検査という理化学検査を、それから風味、保存、賞味期限まで保存した製品の味の変化の検査もやっています。
 ノンホモ牛乳は72℃15秒という殺菌方法なので、どうしても微生物が残ります.人間に有害な菌は殺しますが、無害というか、比較的高い温度に耐えられる菌は残ってしまいます。だから、製造の段階、物流の段階、それから皆さんのところで温度が上がると残っている微生物が増殖してしまいます。いくら人間に害がないとは言っても凝固、分離し飲めなくなりますので、温度管理は大切なんです。未来ネットさんとお付き合いをして2年になりますが、この間微生物に対する苦情は1件もありません。ノンホモ牛乳のパッケージは7℃以下となっています。この温度は我々製造現場も、デイラインの運転手さんも7℃以下がきっちり守られている。未来ネットさんでも、温度管理が充分されている証拠だと思います。皆さんが努力されているおかげと思い、お礼が言いたいのです。
 牛乳は完全食品なので、微生物に汚染されると一気に組織が壊され、人間にも悪影響を与えると思うので、我々は衛生管理、温度管理に特に気をつけています。皆さんも家庭での温度管理に注意して、冷蔵庫から出したら、すぐにしまってください。
 これからも製造に携わるものとして皆様の安心、安全のために頑張っていきますので、よろしくお願いします。

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酪農家のお話  「私と酪農」 倉繁正人さん

蔵王プロヴァンスフファーム
牛舎
 

みなさん、こんにちは。
宮城県の白石市で酪農をやっている
有限会社蔵王プロヴァンスファームの代表、
倉繁です。
 冒頭に木山代表の低脂肪牛乳の話がありましたが、酪農家が乳業メーカーに出荷するときは、乳脂肪分3.5%以下の牛乳は、ペナルティーが課せられるのが現状です。
 乳業メーカーは、我々酪農家から買うときには、高い乳脂肪を要求し、消費者には、原料の安い(3分の1)脱脂粉乳で低脂肪乳を売って儲けが多い(怒)。
 コマーシャルでどんどん売って、それが本当に健康にいいんですか?と疑問を投げかけていきたい。
 プロヴァンスファームは、それまでの農家から平成7年に会社組織にして運営しています。現在、乳牛110頭と育成牛65頭の175頭を8名(私と息子、社員6名)で養っています。
 餌は自家製で、粗飼料の牧草16haの他、自家製デントコーン24ha。デントコーンの収穫のあとライムギ3haで、年間で27haの広さです。
 牧場の名前ですが、倉繁ファームではなく、「プロヴァンスファーム」としたのは、自然に恵まれた南フランスのプロヴァンス地方(リゾート地)のようにしたいという思いでつけました。
 ミルクファーム蔵王とは2kmしか離れていないんです。朝8時ちょっと前、検査の後出荷して、すぐミルクファームへ持って行って殺菌します。蔵王の高原地帯で、標高600mくらいに位置し、天気がよければ蔵王の山が見える牧場です。
 牛が牛舎の中で自由に動けるフリーストール牛舎です。
 寝たいときに寝る、食べたいときに食べる。牛の自由にして、できるだけストレスがない飼い方のスタイルです。基本的に、食べているか水を飲んでるか寝ているのが牛です。
 牛舎では、牛のベッド用に、おがくずの下にゴムマットを敷いています。牛は不器用で、寝るときドシンと倒れて膝を打ったりすると、立ち上がれなくて餌が食べられなくて弱る。で、ベッドを柔らかくするような工夫をしています。
 搾乳は、1頭1頭のミルクを管理しています。病気になっていないかどうか、最も気になるところです。仔牛は、親から免疫を貰ってこないので、病原菌に汚染されないよう成牛から離して個別に飼育。体力を消耗しないように、冬は保温します。
 たまに、体験学習で近くの子供が遊びに来ます。
 搾乳は、ヘリンボーン(いわしの骨状)式に斜めに6頭牛が並ぶ搾乳方式:写真↓)で、人は1mぐらい低いところで作業します。
 おっぱいを洗ったり、機械をつけたり。100頭が1日3回で300回。従来ですと、腰を曲げて腰を痛めやすいのですが、これだと楽に作業ができます。背の低いスタッフ用にブロックを置いています。
  病気が無いか、発情を発見したり、牛をよく観察するのも仕事の一つ。1頭ごとにどれくらい乳が出るか、異常がないかをチェックします。乳量が健康バロメーターです。
 搾乳の前に、乾いたタオルでお乳を拭きます。タオルは、みなさんからいただいたものです。毎回洗濯してバルククーラー(牛乳を冷やすための冷蔵庫)の廃熱を利用して乾かしています。
 ウンチおしっこもいっぱいしてくれますので、発酵させて堆肥にしています。おがくず、樹木の枝葉くずを混ぜて20日ぐらい過ぎると、かなり熱が出て有害な病原菌も無くなります。堆肥場に積んで、さらに発酵を進めると、ほとんど臭いが無くなって、隣近所の家庭菜園でも使ってもらっています。
 放牧している牛は育成牛:人間で言えば学生くらい。外に出しっぱなしで、厳しく育てます。
 餌についてですが、10年以上前までは、赤いレンガのサイロで発酵させ牧場の象徴でしたが、今は空気に触れないようビニールで丸く包むタイプのラップサイレージが主流です。その方が簡単なのですが、家では、ゴミ処理の問題とかを考え、ビニールを最小限にする工夫をしています。
 大豆は、NON-GMということで、輸入のものを止めて、北海道産の大豆を熱処理したものや、豆腐カスのおから、弘前のりんごジュースのカス、ビーツ(砂糖大根)の搾りカスを混ぜます。甘くてえさとしても良いし、資源を利用するということを大事にしています。
 私が酪農を志した想い 5年前くらいから、酪農してるだけだと、努力して作ったものを評価してくれる消費者が見えないという想いが出てきました。2年前に未来ネットの牛乳を作るという話があって、私も入りました。今の未来ネットのパックの3分の1以上は、うちの原乳からです。また、皆さんの飲んでいるのと同じ原乳でアイスクリームを作り販売しています。

 安心できる牛乳のこだわり【牛創り・土創り・人創り】 
牛がのんびりしている状態が一番良い。自家製の餌。人間との共生。今まで捨てられていたものを、積極的に利用していくことで、少しでも地球環境に貢献できているんじゃないか、と思っています。

 「食べ物はおなかを満たすためだけじゃなく、より健康に暮らす源なんだなあ」ということで頑張っています。
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