◆私の牧場◆ 私の牧場は鳥取県の中央に位置する琴浦町、大山乳業の工場から5分もかからないところにあります。私で3代目となり、父から経営を平成23年に引き継ぎ、現在就農して13年目になります。 経産牛を40頭、育成牛(若牛)を25頭飼っております。出荷乳量は1日約1トン、年間350トンです。 毎日の作業は母と二人で行っています。父は酪農家の代表として町議会の議員で、時間があれば家の手伝いなどをしてくれます。 朝は4時半に牛舎に入り、掃除や餌やりをして6時から1時間半かけて搾乳を行います。その後、また餌やりや掃除をして、大体8時半に朝の仕事が終わります。 日中は自給飼料を作っていますので、約15ヘクタールの管理と収穫作業があります。 夕方は15時半から牛舎の作業にかかります。朝と同じように餌やりや掃除をして17時から搾乳をし、その後、餌やりや掃除をして、19時半に1日の仕事がだいたい終わります。 牛は習慣性の動物なので、毎日同じ時間に餌をやって同じ時間に搾乳をしてやるのがベストなのです。1頭ずつの牛の名前と分娩月日や受精日を記入している繁殖ボードや、毎日の作業内容をパソコンなど使って管理しています。 ・・・育成牛・・・ 自家育成にもこだわっています。遺伝的な改良を進めることで、1頭当たりの乳量や乳成分を高くすることができます。ふつうは白黒ですが、遺伝的な改良で赤白のホルスタインもでることがあります。同じ白い牛乳が出ますのでご安心ください。(笑) 10年前になりますが、5年に1度の乳牛のオリンピックが栃木県で開催されました。鳥取県の枠は4頭と非常に激戦で、そのうちの1頭が私の牧場から選ばれ、結果、4頭中最も良い成績となり、その後の自家育成にも力が入りました。現在はその牛の娘や孫たちが私の牧場の中心となって活躍してくれています。 ・・・環境改善・・・ 牛は暑さにとても弱い動物で、健康に飼うためには環境を整えることがやはり大切です。この遮熱塗料を塗る前は、牛舎の中の温度が高い時には35℃を超えることもありましたが、改善後は牛舎内に入ると、涼しいと感じることもでき、30℃を超えることが少なくなって、乳量も落ちることはありません。